「暗号貨幣( クリプトキャッシュ )」が世界を変える!
07/03/2020 14:23:09, 本, 中村 宇利
によって 中村 宇利
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内容紹介 「クリプトキャッシュが世界を変える!」 ●「クリプトキャッシュ」――暗号貨幣――、それは、世界初!の「完全暗号」で作られたデジタルマネー。不完全な暗号技術にたよるブロックチェーンや、その技術をベースとするビットコインなどの仮想通貨を凌駕し、新時代のスタンダードになる新発明がここに誕生!●インターネット上の多くの情報は、暗号化されて安全に送られていると思われているが、実は違う。プロのハッカーが盗めない情報は、ほとんどない。 情報を守る暗号の鍵が盗まれてしまえば、内容は筒抜けだ。通信上の秘密は守られない。現在、インターネット業界で広く使われている「公開鍵暗号方式」も脆弱なシステムで、情報が盗まれても無理はないという。 仮想通貨でおなじみのブロックチェーンもその例にもれない。ビットコインやイーサリアムなどの盗難の事件が後を絶たないのも、暗号技術が未熟だからである。 今回の「クリプトキャッシュ」は、史上初めての「完全暗号」を使ったデジタルマネーだ。「完全暗号」は、互いに離れた場所にいるふたりが、暗号鍵をweb上で送らないにもかかわらず各々の暗号を更新していくことができる点が、最大のポイントだ。暗号鍵をweb上で送らないのだから、ハッキングされるわけがない。このシステムを採用した情報だけが盗まれないとなれば、やがて世界中の人々がこの「完全暗号」のシステムを使うようになり、次世代のスタンダードになるのは間違いない。あたかもGoogleやIPhoneが世界を魅了し、席巻したように・・・!そしてインターネットはこのシステムによって、情報をシェアする現状を第1ステージからバリューをシェアする第2ステージへと進化していくだろう。●著者:中村宇利(なかむらたかとし)1964年三重県生まれ。(株)エヌティーアイ代表取締役兼グループ代表、(株)中村組監査役、(一社)情報セキュリティ研究所理事長を務める。慶応義塾大学大学院機械工学専攻、及び、マサチューセッツ工科大学大学院海洋工学科、機械工学科、土木環境工学科にて工学系学位を取得。マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパンを経て、マサチューセッツ工科大学客員研究員に就任し、コンピュータ・アーキテクチャー、及び、情報セキュリティを研究。非ノイマン型論理回路であるコグニティブプロセッサーの開発に成功。その後暗号技術を完成させ、その応用技術として、エンド・トゥ・エンド・プロテクション通信システム及び「クリプトキャッシュ」を開発した。 内容(「BOOK」データベースより) 私達のお金は知らないうちに盗まれている。ビットコインが止まる!?ブロックチェーン崩壊の危機に!インターネットは第2ステージへ!元MIT研究員が提唱するインターネット時代の新貨幣の全貌! 商品の説明をすべて表示する
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素晴らしい取り組みであるがBitcoinの代替物にはなりえない。Bitcoinはそれそのもの自体が信用(価値)を持っている。CryptoCashには裏付けとなる信用を別途用意する必要がある。著者は理解して書いていると思うが、レビューを見る限り混同している人が多いように見受けられる。世界の首脳の発言をよく見てみると分かるが、Bitcoinを資産(Asset)として扱う発言が2019年に入ってから、統一されている。おそらくどのように扱うかは擦り合せがすでにされているのだろう。CryptoCashはどちらかというとLibraに近いもので、裏付けとなる資産があり、その権利の発行形態の話であり、資産そのものであるBitcoinを置き換えるものではない。・Bitcoinの価値この点については、一番意見が分かれる部分だろう。個人的には2018年はじめのバブルが弾けた段階でBitcoinは終わったと考えた。しかし、価格下落したものの想定したよりも高い価格が維持され続けた。ある種の信仰であり、その信仰が世界に広がり、商品やサービスが開発され、ネットワーク効果で価格が維持・上昇している。今後もこの構造的な上昇が続くであろう。・ブロックチェーンの脆弱性ブロックチェーンの脆弱性や暗号強度について書かれているが、広く使われることと安全であるかは直接的には関係がない。もちろん安全であるほうが良いが、今現在世の中で使われているプロトコルはhttp,ftp,smtpなどなど原始的なシンプルなプロトコルでセキュリティ的には問題があるが、技術的に優位なものが現れてもこれらのプロトコルは現在も主流である。それはなぜか。使われているから使われる。技術的に優れているものが普及するわけではないということまた、現在のところ、Bitcoinのブロックチェーンは今までにハッキングされたことがない。レビューにハッキングされているとあるが、それはサーバーがハッキングされただけのことで、同じことがCryptoCashにも起こりうる。・量子コンピュータ耐性や暗号強度Bitcoinを始めとするブロックチェーンが将来、量子コンピュータの脅威に晒される可能性があるとあるが、だからといって価値が維持されないとは限らない。例えば、Bitcoinはデジタル・ゴールドなどと言われるが、その扱いに懐疑的な人も多い。しかし、ゴールドも例えば、同じ機能性を持った金属が今後の科学の発展で生み出されないとは限らない。それでもなおゴールドは安全資産として存在し続ける。この事から、技術的な潜在リスクがすぐさま価値の毀損には繋がらない。もちろんプラチナのように需要の減少に伴う価格下落はありうる。Bitcoinには価値はあるのか。単なる電子的な数字というのが正解金には価値はあるのか。単なる金属というのが正解しかし、そこには他と全く違う信用(信仰)というのが存在して、それそのものに価格がつく。CryptoCashにはそれがない。これはいくら素晴らしいプログラミングコードが書けても実装はできない。Bitcoinからすれば、Bitcoinを裏付けにするCryptoCashを発行すれば、その機能性は全て取り込めるが、その逆はありえない。・裏付けがあるということは様々の法律をクリアする必要があるLibraで問題になったように、裏付けがある場合は、資産ではなく証券になる。まだ法律が整備されていないため、普及の足かせになる。・裏付け部分はトラストレスではない裏付けは人間が管理するものであり、その部分は経済的な脆弱性が存在する。裏付けを持つ企業や人が破綻したり裏切りを行ったらどうだろう。技術的な堅牢性は一瞬で崩れさる。Bitcoinは意見はあれど全世界でほぼ同一価格で売買が行われている。送金や保管に関しては正しい使い方をすれば完全にトラストレスを実現した上で価格維持と流動性を維持している。これはおそらくCryptoCashには到達することができない領域である。著者はそのことを理解していると思うが、すこしミスリードを狙った内容なので、注意喚起のためシビアに書きました。取り組み自体は素晴らしく、日本発でこういったプロジェクトが増えてほしいと思います。また、世の中の利便性などを変えるのはこういった技術であると思います。ただ、Bitcoinは技術の世界から抜け出した存在になってしまいました。技術的に比較する意味はないのです。いずれはBitcoinもその役目を終える時が来ると思いますが、おそらくそれは随分先になると予想します。
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