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明智光秀と斎藤利三 (宝島社新書)

07/12/2020 10:38:40, , 桐野 作人

によって 桐野 作人
4.8 5つ星のうち 4 人の読者
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内容紹介 明智光秀による「本能寺の変」の仕掛け人は、斎藤利三だった――!? 2020年のNHK大河ドラマは、明智光秀の生涯を描く『麒麟がくる』。いま改めて明智光秀が注目されています。 本書では、その明智光秀家の家老であり、「本能寺の変」の仕掛人と推定される斎藤利三を取り上げます。 「本能寺の変」をめぐる学説の最近のトレンドは「本能寺の変の原因は四国問題にあった」というもの。 この四国政策(対長曾我部対策)の転換において、斎藤利三の関与が明らかになっています。 本書によって、明智光秀や「本能寺の変」に対するイメージがガラッと変わります。 内容(「BOOK」データベースより) 政変の決断はわずか3日前だった!キーマンは明智家中にいた!“信長殺し”の真相がついにわかった!?新史料から明らかになった、「本能寺の変」438年目の真実。 商品の説明をすべて表示する
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昨秋(2019年)より始まった”光秀本フィーバー”も、この著者の作品が満を持すかたちで出版されたことで、ひとつの句読点が打たれた様に思います。著者は随分以前より、このテーマ(変の内実)に拘りを持って(自著で或いは講演で)提議をされてこられました。作品の後書き部分で、自身が書かれていますように、初期作品(20年程前)では朝廷関与説を唱えられ、その後、四国政策の転換が主たる動機としながら、明智主従の組織単体犯行説へ舵を切られました。このあたり頑なに自説を曲げられない作家先生が多い中で、自身の研究が進む過程において、柔軟に遷移をされたことは、私個人は是としています。作品は、著者の主観が入ることの多い、光秀のパーソナリティなどにはページを割くことなく、ここ数年で新たな発見のあった「針薬方」の時代分析、また「遊行三十一祖京畿御修行記」等の解釈が盛り込まれ、これまでの既出の史料と合わせ光秀謎の前半生に迫っていきます。著者の作品が私の中で際立って信頼性が高いのは、自説へと辿る過程において、強引とも思えるような我田引水がないことであります。今作品は、一連の光秀本のアンカーでもあったため、既刊の他の同種作品と被る部分(織田家中の世代交代と国分令による老臣の排除や、変直前の信長による光秀折檻事件など)もありながら、新たに京を取り巻く光秀領国の捉え方や、三男信孝の家中での台頭による四国問題の扱いの急変、それによる明智一党への圧迫など、徐々に緊張感を帯びてくる様子が臨場感を持って読み手に迫ってきます。変への動機、そして決断に至るまで、常にそこには家中の重臣、斎藤利三の存在がありました。天正の政変「本能寺の変」を予断を交えず理解を深めるには最良の一冊、著者の一ファンとしても、自信を持ってお勧めします。

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