確率の出現
08/18/2020 01:53:24, 本, イアン・ハッキング
によって イアン・ハッキング
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内容紹介 イアン・ハッキングの出世作、待望の邦訳! ▼科学史家・科学哲学者として高名な著者が、統計的推論(確率論)の考え方がどのように起こり広まったかを歴史的に説きおこした、学界への出世作(Ian Hacking, The Emergence of Probability, Cambridge University Press, 1975; 2nd ed., 2006)の待望の翻訳である。 ▼該博で知られるイアン・ハッキングが、確率論史への新たな挑戦として問うた本書は、確率の歴史やその社会的影響に関する研究のブームへの火付け役となった。本書では確率の出現をパスカル等確率論史で知られた幾人かの天才達の功績とするのではなく、フーコーの考古学のスタイルを用い、1660年前後の10年間に、証拠などの関連概念の変化に伴って起こった歴史的必然として、医学などとの関わりの深いその前史から鮮やかに描き出す。 ▼確率のもつ二元性、確率が出現して初めて可能となった帰納に対する懐疑、意思決定理論、リスクと確率など、現在まで続く論点の起源を示し、確率とは何か、という本質に迫っていく記述は、推理小説のようなスリルに満ちている。 内容(「BOOK」データベースより) それはパスカル1人の功績ではない―1660年前後の10年間に突然次々と生起した思考が確率の出現をもたらした歴史的必然を解き明かし、地震のリスクや疫学調査、意思決定論まで幅広く使われる「確率」の本質に迫る。謎解きの興奮が味わえるハッキングの出世作、待望の邦訳! 商品の説明をすべて表示する
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ハッキングなんてふざけた著者名だな(ペンネームかもしれないけど)と思ってたのでトンデモ本かと思ってたら、ちゃんとしたマジメな歴史書だった。17世紀にパスカルが確率という概念を考え出すまでは、それらは占いとか呪術とか賭博とかであって、そこに恣意やごまかしが横行していたことは想像に難くない。それをキチンと科学にしてきたのが、確率の歴史なのだろう。デジタル時代になりベイズ統計学が見直されビッグデータの活用も叫ばれる中、確率の歴史を振り返るのもオツである。
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