サンリオピューロランドの魔法の朝礼
09/15/2020 02:32:54, 本, 小巻 亜矢
によって 小巻 亜矢
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内容紹介 どうして「朝礼」で業績を回復できたのか?その秘密を探りました。サンリオピューロランドでは、1回約10分の朝礼を、1日12回行っています。1回の朝礼の参加者は、およそ10人強。部署は関係なく、その場にいる人が集まります。「朝礼」といっても、一方通行的な「申し送り」ではありません。接客スキルを向上させるようなワークや、語学やダンスプログラムなどのワンポイントレッスンに取り組みます。この朝礼は「参加型のミニ研修」とも言えるでしょう。この朝礼を続けることで、サンリオピューロランドは大きく業績を回復しました。朝礼を通じて、仲間意識を養い、自分のことを知ってもらい、相手のことを知る――。それを積み重ねることで、スタッフは笑顔がよみがえり、チームワークは格段によくなりました。そして、2016年度、開館以来最多となる「180万人」という来場者を記録します。この本では、具体的な朝礼の事例を通じて、スタッフの意識がどう変わったのか。変わったことがどう業績に影響したのかを紹介します。 内容(「BOOK」データベースより) なぜ1日12回も朝礼をするのか?朝礼で来場者4倍のV字回復。朝礼で会社は大きく変わる! 商品の説明をすべて表示する
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以下は、サンリオピューロランドの魔法の朝礼に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
小巻さんによれば、ピューロランドでは、1回約10分の朝礼を、毎日、のべ12回実施し、来場者が4倍になったという効果があったそうです。12回の朝礼には、必ずしも全員が参加していないとはいえ、1日に、のべ約120分(=約2時間)を朝礼にあてているということは、私も驚きました。組織運営にはコミュニケーションが大切だとはいえ、一見すると、朝礼に120分の時間を割くことは、非効率ではないかと感じてしまうのですが、同社では、朝礼によって業績を伸ばしたという実績があり、改めてコミュニケーションの大切さを感じました。ただ、これも多くの方が陥りやすい誤解だと思うのですが、朝礼の目的は、業績の改善ではなく、まず、コミュニケーションの確保のようです。その例として、小巻さんはご著書の中で、次のように述べておられます。「マーケティング機能は、朝礼のメインのメリットではなく、あくまでも数あるメリットの中の『ワン・オブ・ゼム』です。(中略)まず、重要なのは『朝礼』のおかげで互いにコミュニケーションをとりやすい風土が確保されるということです。さらに、それに付随してマーケティング効果も得られるということです」(95ページ)このご指摘は、逆に言えば、マーケティングを目的として朝礼を実践すれば、朝礼はマーケティング活動の一部になってしまうので、マーケティング活動は重要ではあるものの、それだけのための相対的に効率の低い活動になってしまうのだと思います。しかし、朝礼(=コミュニケーションの確保)には、士気の向上、スキルの向上、問題意識の醸成など、10のメリットがあると小巻さんはご指摘されておられます。すなわち、毎日120分の朝礼を実践しているということは、組織の習熟度を高めていることであり、それが結果として業績の向上につながっているのだと思います。私も含めて、多くの方は、「●●を実践すれば業績がよくなる」と安易な考え方をしてしまいがちですが、組織的な活動は有機的なものであり、もっと掘り下げて深いところに着眼しなければならないということを、小巻さんのご著書を読んで認識を深めました。すなわち、毎日10回の朝礼は、まさに、優れた組織運営の手法なのだと思います。もし、「組織の一体感がない」、「従業員の方たちに、もっと生き生きとして仕事をして欲しい」と望んでいる経営者の方がいらっしゃれば、小巻さんの実践している、「魔法の朝礼」を参考にして、自社でも導入されることをお薦めします。
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